Flex 2 SDK 導入メモ

Adobe FlexはRIA構築が可能な開発ツールで、EclipseベースのIDEであるFlex Builderは少し高価な製品なのですが、一方でFlex 2 SDKは無償で提供されており、このSDKを導入することでFlexフレームワークと強力なコンポーネントを利用することができます。

導入の仕方

ここより「Flex SDK」と「Flex Language Pack」を手に入れて展開しPATHを通せば利用可能となります。

適当なところに展開します。
// 私はここに入れました。
C:\Program Files\Adobe\Flex 2 SDK
// 後日リリースされた2.0.1は2.0を残すように入れてみました。
C:\Program Files\Adobe\Flex 2.0.1 SDK

Flex Language Packはエラーの日本語化や日本語のサンプルが入っていますが、必要でなければ無くても構いません。
Flex SDKと同じところに展開しておきましょう。

SDKの中のbinにPATHを通します。

環境変数の変数:PATHに、無い場合は新規に変数を作成して、SDKのbinへのファイルパスを加えるだけです。

// システムのプロパティ>詳細設定>環境変数
// ユーザーの環境変数の例
変数: PATH
値 : %PATH%;C:\Program Files\Adobe\Flex 2 SDK\bin

実際は既に環境変数PATHに設定されている内容によって変わってきます。既に何らかの設定がある場合は後で元に戻せれるように控えておいたほうが良いでしょう。

Flash Playerのインストール

Stand-Alone Flash PlayerとActiveX Flash Player(Debug版)はSDKに付属しています。%SDK%/player/debugにあります。
Stand-Alone Flash Playerをインストールすれば、SWFを単独で実行することが可能になりますので入れておきましょう。ActiveXの方は必要に応じてで構わないと思います。

Install Flash Player 9.exe
Stand-Alone Flash Playerのインストール
Install Flash Player 9 AX.exe
ActiveX Flash Player(Debug版)のインストール

Mac OS X用のdmgも用意されています。

開発とコンパイル

手頃なテキストエディタで書いて、mxmlcに掛けるだけ。

HelloWorld.as
package {
    import flash.display.Sprite; 
    import flash.text.TextField;

    public class HelloWorld extends Sprite {
        public function HelloWorld () {
            var textField:TextField = new TextField();
            textField.text = "Hello World!";
            addChild(textField);
        }
    }
}
>mxmlc HelloWorld.as
HelloWorld.mxml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<mx:Application xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml" layout="absolute">
	<mx:Label text="Hello World" />
</mx:Application>
>mxmlc HelloWorld.mxml
文字コード

文字コードUTF-8にしておけば特に気を使う必要は無いと思います。
Shift-JISやEUC-JPでマルチバイトの文字を使う場合は、

 -actionscript-file-encoding Shift_JIS
 -actionscript-file-encoding EUC-JP

とオプションをつけておけば大丈夫だと思います。

コンパイルオプションとか

ここの解説がお勧め。

参考

その他

無償で次のものが提供されています。

Flex Data Services 2 Express
サーバサイドデータ管理機能を提供するJ2EEアプリケーション。但し無償簡易版。
Flex Charting 2
インタラクティブチャート・グラフを収録したライブラリ。但しトライアル版ではウォーターマークが表示される。