ネットワークプログラミングと法と倫理

 で、ここで突然、通信解析講座とハッキング講座なんて始めてしまってはどうなるんだろう。そういう話は倫理的にマズーで片付けてしまうことも出来るが、解析自体は(と言っても解析するモノに依ってはlicense違反になることはあるかもしれないが)違法行為でもないし、ハックやクラックも実験機を相手にするなど実際に触法行為や脱法行為を行っていなければ違法性は無いだろう。
 しかし最近は法治国家か?と疑いたくなるような法の解釈がされる事態になってきている。winnyでの47氏の様に「技術が悪用の危険性があるとして幇助が適用されてしまう」ことになってしまったり、httpによる正当なアクセスであってもACCS事件のoffice氏のように不正アクセスftpの認証機構を回避した)に扱われてしまうという危険性がある。迂闊にソースコードやバイナリを提示しようものなら幇助で逮捕になりうる(ソースコードぐらいなら表現の自由で保障されるかな?)のかもしれない。更にこんな事を書いているという時点で47氏の事例の様に過去の発言内容から「幇助する意思があった」などとこじつけられ思想犯になってしまう。
 こんな状況じゃ、セキュリティにかけるコストと効果の追究も安心して表立った議論をすることは難しい環境になってしまったのかなぁとお茶を濁して逃げるとする。